ニュース
歯周病を知らずに口腔ケアできるの?
お知らせBOC大阪公演お疲れ様でした!^ ^
今回は台風19号の影響で延期になっていた大阪公演の振替講座として開催いたしました。
大阪府のみならず鹿児島、徳島、香川、奈良県など全国各地からご参加いただき、ありがとうございました!
今回の講座は大阪府、貝塚市で開業されている歯科医師の尾崎先生をお迎えして開催しました。
尾崎先生は大阪大学の大学院時代から歯周病の研究を専門にされている歯科医師です。
今回そんな尾崎先生に、口腔ケアとは切っても切れない、「歯科疾患と言ったら歯周病でしょ!」と言っても過言ではない、歯科業界ど真ん中の内容でご講演いただきました。
さて、みなさんが「歯周病」から連想することはどんなことですか?
例えば「歯茎が腫れる?」「歯がグラグラする?」。
歯周病と糖尿病の関係や歯周病と心疾患との関係?
または、歯周病患者さんへの口腔ケアの手技やテクニックにはどのようなものがあるか?
口腔ケアに用いる器具の選択や使い方、またはマウスリンスやマウスジェルはどうやって使用すればいいか?
歯周病と口腔ケアを掛け合わせて様々なことが連想されると思います。
今回の講座では、疑問を一つずつ解決していきましたが、一番重要なことは、口腔の構造やそもそも歯周病とはどんな病態なのか、どうやって発症するのかといった、根本的な医学知識です。
例えば、全身の病気に口腔内の細菌が深く関与することや、口腔ケアの基本的な手技などを学ぶことで、皆さんが現場で行っている口腔ケアが今よりもやりやすく、うまくできるようになるかもしれません。
ただ皆さんが扱っている「口腔内の構造」や「歯周病とはそもそもどういった状態なのか?」「どのような治療すると改善するのか」「どうして歯周病が起こるのか」などについて、基本的なところから根本的に学ぶことをしないで口腔ケアの手技だけうまくなってもそれはナンセンスです。
例えば、「摘便をするのが上手でも消化管の構造や粘膜の状態についての知識がない」とか、「患者さんに酸素マスクをつけることはできるけど、呼吸のメカニズムを知らない」ようなものです。
BOC講座では、明日から使えるテクニックを学ぶことができますが、それ以上に根本的な医学教育を大切にしています。
プロバイダーのみなさんが現場で口腔ケアを上手に行えるのは、その裏付けとなる基礎知識があってこそです。学びに近道はありませんし、やっていることは一見地味ですが、大切なことをコツコツと続けていきましょう!^ ^