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口腔ケアで使う薬。その濃度、足りてますか?

お知らせ

BOC東京公演お疲れ様でした!

今回は「口腔ケアで使う薬」について、お茶の水ファーマシーの片山先生(薬剤師)にご講演いただきました。

普段、私たちが口腔ケアに使用している薬剤の成分や濃度、またそのエビデンスについて勉強しました。

まず、日本で使われている薬品の濃度は欧米のものと比べて薄い傾向があります。そのため、海外でエビデンスがあるとされる薬でも、「日本では薄すぎて意味がない」ということがあります。

クロルヘキシジンがその例として有名ですが、例えばクロルヘキシジンが含まれている日本の製品は、海外製品に比べて200倍以上薄いとされています。

高濃度のものでは人工呼吸器関連肺炎(VAP)の予防が期待できると報告されていますが、日本で使用されている濃度ではその効果は期待できません。

では何を使用するのがいいのか?

例えば、クロルヘキシジンと同じイオン系抗菌剤である塩化セチルピリジウムは、細胞膜に吸着して殺菌作用が期待できます。また、これは海外で使用されている濃度と同程度での使用が可能です。

具体的なおすすめ商品についても教えていただきました^ ^

他にもポピドンオヨードやフッ素についてなど、普段何気なく使用しているけれど、「濃度や効果についてあまり考えたことがなかった」お話を伺い、大変勉強になりました。

明日からすぐ実践できることばかりです^ ^

さて、BOCプロバイダーは、ケアの手技やテクニックだけではなく、歯科の基本的な知識や内科的疾患に関連した口腔症状などを継続的に学び実践しています。

次回のテーマは、「整形外科疾患と口腔との関係」についてです。いま話題の骨粗鬆症、BP製剤、薬剤関連顎骨壊死を、基本的な口腔ケアとからめて勉強しましょう^ ^