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デンマーク大使館公演🇩🇰

お知らせ
  • デンマーク大使館公演!ご参加いただきありがとうございました! 

今回は普段の講座よりアットホームな雰囲気で、紅茶を飲みながら、果物を食べながら行いました^ ^
せっかくデンマーク大使館でしたので、デンマークのカンファレンスのような雰囲気にしてみました。

さて、まずは大使館の飯田さんから、デンマークの医療や福祉のお話をしていただきました。
日本でも最近始まりましたが、デンマークでは50年前からCPR(マイナンバー)で国民のデータが全て管理されています。ただ、所有者は本人で、あくまで国は個人のデータを借りて管理しているという考え方だそうです。

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教育やビジネスにおける考え方も参考になります。常に「課題があるからそれを解決させるにはどうするか?」から始まり、「課題を解決していったら勝手にイノベーションが起きていた」という流れになっています。素晴らしいです。見習いたい!

メインの講演には大阪歯科大学(オーフス大学)の島田先生をお招きしました。
デンマークでの「咀嚼×痛み」の研究から、咀嚼はどのように嚥下とつながっているか、重症筋無力症、FAST評価、ICF(国際生活機能分類)などについて盛りだくさんで教えていただきました。
タイトルは「Lost in Scientific Translation」。

講義の中で特に印象に残っているのは、「デンマークのリハビリ病院職員に対するアンケート調査が、国際雑誌に掲載されている」という話です。

論文タイトルは「神経リハビリテーション病院における看護ケアにおける考え方、知識、習慣についての調査」。

260人の職員に対し、口腔ケアについてのオンラインアンケート調査を実施した、という報告です。

この題名を見て何か感じた方もいらっしゃると思いますが、日本の学会にいくとこのようなタイトルの発表が100も200もあります。
ただ残念なことに、学会発表でよくみる上記のタイトルのような研究も、論文になっているものはわずかです(学会発表はするが論文になっていない)。

何が言いたいかというと、「日本で当たり前に行われている高齢者に対する口腔ケアは世界では当たり前ではない」ということです。

世界はまだ日本ほど高齢化が進んでいません。
日本は高齢化先進国であり、世界中の医療者はこれからくる自国の高齢化に備えるためにも、日本の口腔ケアがどのように行われているかをすごく知りたがっています。

今回の島田先生の講演タイトル「Lost in Scientific Translation」には、日本中に当たり前に埋もれている、世界のひとが喉から手が出るほど欲しい超高齢社会の情報をしっかり世界に発信しよう!というメッセージが込められていました。

BOCプロバイダーの方々と耳にタコができるほど約束している「アウトプット」は、日本を飛び出して世界に発信していかなければいけません!

もともと来年の春はデンマークでのワークショップが開催される予定でしたが、さらに同時に上海、台湾、シンガポールなどとのコラボレーションも進めていきます!

高齢化先進国、つまりは口腔ケア先進国である日本のデータを持って、世界に向けて飛び出しましょう!

本日はご参加いただきありがとうございました!
次回は広島です!