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BOC×摂食・嚥下リハビリテーション
お知らせ
特別講師
医療法人 林歯科医院
歯科医師 林 宏和
6/20(土)に大阪公演(オンライン講座)が、「口腔ケア×摂食・嚥下リハビリテーション 」をテーマに開催されました。
内容の一部まとめておりますのでご覧ください。
摂食・嚥下リハビリテーションについて、「検査方法や訓練方法、その際に注意したいこと」を林先生(歯科医師)の視点でご解説頂きました。
私が特に印象に残ったのは、鼻咽腔閉鎖不全のある患者さんに嚥下造影検査を行った際の動画を共有いただいたところです。嚥下時の鼻咽腔逆流を実際に動画で見ることで、参加者全員でその危険性を直感的に認識することができました。
口腔ケアにおいて重要なことは「バイオフィルムの物理的破壊と汚染唾液の確実な回収」ですが、林先生が考える“本当に重要なこと”は、やみくもに口腔ケアをするのではなく、
・なぜ口腔ケアが必要な状態になってしまっているのかを考え、
・よく観察し、評価する。
・現在の環境下あるいは環境を変えると、どこまで改善が見込めるのか、
・現実的な目標設定を行った上で介入することです。
画像出典:川北友之, 実践ICF ベーシック〜その人らしさの再構築〜,一般社団法人 訪問リハビリテーション推進会
講義の中では、実際に林先生が経験した「医療者側と患者、家族との間で目標設定の乖離が生じた」事例をご紹介頂きました。
「ICF国際生活機能分類」に着目し、患者様やご家族の生きがいや価値観、生活環境の視点を目標に加えることで、より個別性のある実現可能な目標設定ができ、モチベーションの維持や自発的な取り組みを促すことに成功し、患者さんの満足度を上げることができた事例でした。
ここから学べることは、医療従事者が一方的に考えた口腔ケアや摂食・嚥下リハビリテーションを押し付けるのではなく、患者さんやご家族の視点に立って目標を設定することで、モチベーションの維持や自発性につながるということです。
最後になりましたが、貴重な講演をして頂きました林宏和先生、誠にありがとうございました。また、オンライン講座にご参加頂きました皆様に感謝申し上げます。
〜お知らせ〜
【BOCアカデミー1期生募集のご案内】
2020年9月から、BOCプロバイダーを対象に、医学研究・看護研究をサポートする新しい講座「BOCアカデミー」が始まります。
BOCアカデミーでは、研究の基礎から実践(論文投稿、アクセプトまで)を一人一人のレベルや環境にあわせてサポートしていきます(10名限定)。
2020年7月31までお申し込みを受け付けておりますが、定員になり次第募集終了とさせていただきます。残席2名となっておりますので、お早めにお問い合わせください。
お問い合わせ先
訪問看護支援協会事務局 砂田
今後もBOCプロバイダーの活動を全力でサポートできるよう、努めて参ります。
引き続きよろしくお願い申し上げます。