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仙台で「消化器×口腔」公演!
お知らせ今回の仙台公演は、北は北海道、南はなんと熊本からご参加いただきました。「往復9時間かけて来た甲斐があった!」と言っていただけました^ ^
さて、これまでのBOC講座では、口腔ケアの知識や技術だけでなく、口腔と全身の関係についても幅広く学んできました。
例えば循環器、皮膚、腎臓、集中治療の領域に口腔がどう関わっているのか。それぞれの専門家の目線で、口腔とはどんな臓器なのか、口腔の環境が全身にどんな影響を与えているのかを学んできました。
心臓、腎臓、皮膚ときて、今回のテーマは「消化器×口腔」です。消化器内科医の田中ゆかり先生をお招きしました^ ^
言われてみれば当たり前ですが、口腔は消化管の入り口ですので、口腔の環境が消化管に影響することは容易に想像できます。でも実は、改めて口腔と消化器の関係をデータをもとに、またエビデンスを絡めて学ぶ機会はありませんでした。
例えば、糖尿病と歯周病の関係だったり、感染性心内膜炎の原因菌が口腔細菌だったりという情報は、もう耳にタコが出来るほど聞いています。
「歯磨きをするだけで血液に菌が入る(菌血症)!」と言って、全身を診ながら口腔ケアをする方はたくさんいて、もちろん大切なことですが、口腔の細菌を常に飲み込んでいるのに、「飲み込んだ先の消化器に、口腔細菌がどんな悪さをしているのか?」と考えることはありませんでした。
最近の研究では、大腸がんと口腔細菌(フゾバクテリウム)の関連が指摘されていたり、口腔と消化管は神経、消化液など、多様な媒体で情報交換をしていたり、もちろん「噛むこと」「食べること」とも密接に関係しています。
頭頸部放射線治療では、口腔粘膜炎がほぼ100%出現しますが、食道の粘膜炎にはどうやって対応すれば良いのか?
胃瘻から経口摂取に移行する際に、これまで使っていなかった食道はどんな反応を起こすのか?吐いちゃう理由はなにか?
もう一度配信動画を見直して、明日からは食道や大腸の変化も意識しながら口腔ケアを行なってみようと思います!
次回は9月に東京です!
嚥下食をたくさんご用意していますので、みんなで食べ比べましょう!